退職の理由

退職の理由 マーケットリサーチ

退職の決断

こんにちは。

昨日から引き続き退職するまでの経緯についてお伝えしたいと思います。

昨日のブログで会社を辞められなかった理由についてまとめました。
一言で言うと「決断力がなかった」ということに尽きると思います。

そんな私を決断させた理由が何だったかというと、3つ挙げられます。

  • 将来に対する不安
  • 仕事の幅を広げたい
  • 会社の方針についていけなった

以降より退職理由について、一項目ずつお伝えしたいと思います。

将来に対する不安

将来に対する不安は、「今の仕事で将来も続けていけるか(残っていくか)」と「仕事を辞めた時に何が残るか」の2つの側面があります。

「仕事をして将来に対する不安が全くない」という方は少数派で、多かれ少なかれ将来の不安を持ちながら仕事をされていることかと思います。

特に昨今は平均寿命が延びていて、学生までの期間と就業期間、老後の人生といった3ステージのままだと社会人の時期が40年以上続くことになります。

我々40歳世代が老後を迎える頃には、70歳まで働くのが当たり前になってもおかしくない状況です。そうなると40歳を超えてもまだ就業期間の折り返しを迎えていないことになります。

残りの人生設計を考えた時に、労働市場に合わせたリスキニング(学び直し)が必要になるのも当然の話になります。

40歳にもなると、定年まで勤めあげるかの岐路に立たれている方も多いと思います。私の場合、前職は安定はしてましたが、この先20年以上続けていける保証は持てませんでした。若い方だと別ですが、どこでも通用するスキルが身につくというわけではありません。

次にお話しする仕事の幅を広げたいといった考えも、突き詰めると将来に対する不安からきています。

仕事の幅を広げたい

学びを止めるな

私が仕事を通じて成長を実感するのは、仕事の「深さ」と「幅」にあると思っています。40歳を超えてから学びを止めたくない気持ちが一層強くなってきました。

マーケットリサーチの仕事は、原則一つの業界をあらゆる方面から調査をしていきます。調査を長く続けると仕事の深さは増していきますが、特定のニーズに合わせて調査するため、仕事の幅は徐々に狭まっていく傾向にあります。

会社を辞める3年くらい前から成長を実感する機会はほとんどなくなり、過去の実績をもとに自分の経験知を切り売りしている状態でした。この繰り返しでは知識や経験を擦り減らしていくだけになり、仕事を辞めた時に何も自分に残りません。

前の職場は専業のリサーチ会社でしたので、アナリスト以外は経理や総務などの管理部門があるだけです。そのため、部署異動によって業務の幅を広げることも難しい状況でした。

それどころかリサーチであっても、立場的に今の業務を放棄して新しい業界のリサーチにチャレンジすることすら難しい状況でした。

一つのことをやり続けることの難しさや、やり遂げた方に対する敬意は今も変わりありません。しかし、今の仕事をやり遂げた先に何が残るかを考えた時に、自分がなりたいと思う姿には届かないことに気づきました。

会社の方針についていけなかった

最後の理由は、会社の方針についていけなかったことです。ただし、前の会社は経営計画や業務方針といった明確な指標がなく、ひたすら個人・チームの売上を達成することだけが10年以上も続いていました。したがって、会社のビジョンがないことに疑問を頂きつつも、大きな不満を感じることなく過ごしてきました。

ここ最近で唯一変わったのは、働き方でした。新型コロナウイルスが発生した2020年から在宅勤務が「許可」されました。あえて「許可」と書いてあるのは、2020年3月に最初の緊急事態宣言が発令された直後は在宅勤務が認めらていなかったためです。当時は未知の感染症への恐怖が迫る中で、私以外にも出社を強制する社長への反発が強く、上層部が社長に嘆願してようやく在宅勤務が認められることになりました。その代わり、管理者数名だけ出社を強制されていたようでしたので、その点は申し訳なかったと思っています。

元々、リサーチの仕事はPCと携帯電話さえあれば在宅でもできる業務でしたので、自宅に在宅勤務できる環境にない一人暮らしの子や、小さいお子さんがいて集中できない、といった方以外は在宅に切り替わりました。

在宅勤務を経験された方は同じように感じる方が多いと思いますが、在宅勤務によって、時間の使い方が大きく変わり、おうち時間が充実するようになりました。

勤務終了後は、すぐに食事の準備に入れるので妻と一緒に食事をする機会が増えるなど、ワークライフバランスの向上に大きな効果をもたらしていました。

ところが、昨年の8月から明確な理由もなく強制出社に戻ってしまいました。働き方改革に完全に逆行する愚策だったと思います。人間は一度手にした権利を取り上げられると、反発が強くなるもので、私にとっても例外ではありませんでした。

その他、人材育成の方針など細かいことを挙げればキリがないので省略しますが、将来に対する不安や仕事の幅を広げたいといった考えなどの様々な要因の積み重ねの最後に強制出社に戻ったのが決定的でした。

ただし、会社の方針に対して抗議の姿勢を取らなかった自分のせいでもあるので、全て会社が悪いというわけではありません。

退職理由は人それぞれ

以上が私の偽りのない退職理由です。仕事を変える、辞める理由は人それぞれだと思いますが、中途半端な気持ちで転職するよりも、自分の信念にもとづいて決意が固まるまで前の会社に留まっていたことは決して悪いことだと思っていません。

仕事でお世話になった方に対しては後ろ髪を引かれる思いでいっぱいですが、これまでの感謝は忘れずに人生における次のステージに向かいたいと思います。

明日も今日の続きで個人事業主になろうと思った経緯をお伝えしようと思いましたが、急遽書きたいことが出てきたので、またの機会にしたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました