前職の振り返り

前職の振り返り マーケットリサーチ

なぜ会社を辞めようと思ったのか

「なぜ会社を辞めようと思ったの?」

退職の意思を表明してから友人や同僚によく聞かれます。

また、転職活動の際にも必ず聞かれることでしょう。

退職する時は確固たる意志を持っていても、人に全てを話せる方は少数ではないでしょうか。

私も建前の理由を交えて簡潔に伝えてきましたが、「嘘から出たまこと」とまではいかないですが、徐々に本当の考えか曖昧になってくる時がありました。

退職して1か月以上経ち、なぜ会社を辞めたのか、次に進むためにも改めて振り返りたいと思います。

入社後の職場環境について

前職では従業員50人以下の中小の市場調査会社でマーケットアナリストとして15年以上勤めていました。(市場調査会社については別の機会に整理してお伝えしたいと思います)

業務内容は、対象分野の市場調査を行い、レポート作成から営業・調査提案までを行います。未経験の場合、入社3年ぐらいで一人で業務をこなせるように指導されます。

職場環境について、入社直後はザ・昭和の雰囲気が色濃く漂う職場でした。オブラートに包んでお伝えすると、頭よりも足を使って情報を集める、質が足りなければ量でカバーする、営業成績が良くないと罵倒されることもある、といった具合です。教えが間違っているとは思いませんが、研修や上司からの指導もマニュアル化されておらず、所属したチームによってバラバラでした。

当時の自分は、石の上にも三年というポジティブ(?)な気持ちと、世の中どこも同じだろうと諦観した気持ちが入り混じりながら、とにかく仕事についていこうと必死でした。私は入社2年目にレポートを立ち上げてから、成果が出ていない時を含めて比較的自由に経験を積ませてもらいました。

仕事を通じて様々な最先端の情報に触れられる、取材先や顧客の担当者からも学ぶところが多く、私の社会人としての基礎はここで作られたと言っても過言ではありませんでした。その代わり激務が続いたので体力的には厳しく、若い頃は定期的に体調を崩していました。

退職前の職場環境

2011年に担当分野が大きく変わり、退職までほぼ一つの業界に絞って調査をしてきました。その間に新人の教育係や部下がつきマネジメントに追われることもありましたが、退職前は1人で自由に業務を行える環境でした。新型コロナが流行した2020年から2022年半ばまで在宅勤務ができるようになったことも大きな変化でした。コロナによる出張制限など不自由な側面もありましたが、職場環境は以前と比べると大幅に改善されていたように思います。

会社からの待遇に関しては、評価基準が売上の絶対額に依存している点、成果を上げても昇給幅が限られる点など不満もありましたが、相応の評価を受けてきたと認識しています。

こうやって振り返ると会社を辞めることがもったいないと思う方もいらっしゃると思いますが、私の退職の理由は私自身に内在する葛藤に起因していました。

在職時のバイオリズム

今回記事を作成するにあたって、在職中の仕事に対する意欲と外部からの評価の相関関係について、完全な主観ですが下記のように自己分析してみました。

「意欲」は、業務内容や職場環境、人間関係などを総合した前職への仕事へのモチベーションを表しています。「評価」は、会社からの待遇と顧客からの評価をミックスしています(自己評価は含めていません)。期間は一人前(自称)になったと思う2009年から昨年までを対象としています。

意欲はその時々で変動が大きいのですが、2015~2018年が最も意欲的に業務に取り組んでいた時期でした。この頃は2011年から担当した調査が軌道に乗り、その分野で一番のアナリストになることを目標に精力的に業務に取り組んでいました。

評価は基本的には下がることはなかったと認識しています。また、意欲は周囲の評価によって左右される部分もあり、評価が上がったと感じた次の年にモチベーションが上がることもありました。

それぞれの状況の時のマトリクスはこのようになっています。

一般的なケースでは、仕事に対する意欲がなくなったり、評価が不当に低い(意欲が高い時に起こりがちです)と思った時に転職を考えるかと思います。私は負けず嫌いだったので、意欲がある時は評価が低くても、なにくそという反発心で前向きになっていました。意欲が落ちている時は仕方ないと諦めつつ、惰性で業務をこなしている時期でした。

あくまで私自身のケースでは、意欲と評価のギャップが大きい時が最も辛い時期で、転職を検討した時期とほぼ一致していました。特に2019年頃から業務のルーティン化が進み意欲が湧かないのに、評価だけが上がっていくことに対する葛藤が強くなってきました。意欲が低くても、一定の評価がされていれば仕事は舞い込んできますが、自分が満足する仕事やスキルが身につく仕事は中々できなくなります。結果的にこの状態を長く続けるといずれ周囲の評価も自然と下がっていき、自分自身の成長の妨げにもなると考えました。

かといって、「会社や顧客からの評価が下がってもいい」と本心から思うわけもなく、2020年頃からモチベーションの維持が難しい時期を過ごしていました。

まとめ

これまでも何度か転職を考えた時はありましたが、仕事自体は好きだった、達成感が得られていないといった理由で見送っていました。今になって振り返ると、決断力がないことを上記のような理由に当てはめていた部分が大きかったと思います。

そんな自分が退職を決断した理由については明日のブログでお伝えしたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました