こんにちは!
前回の予告どおり、今日から転職活動の記録を紹介します。
40代の転職の振り返り
最初に5か月に及ぶ転職活動をその時の心境を交えながら時系列で振り返ります。
転職活動1ヶ月目 (2023年5月)
転職活動のスタートは、基本とも言える書類作成と転職支援サービスの登録から進めました。
5月の活動
- 履歴書の更新・職務経歴書の作成
- 転職サイト・エージェントの登録
- 転職エージェントとの電話面談
この中で最も時間をかけたのは職務経歴書の作成です。履歴書と職務経歴書は昨年までに作成したベースがありましたが、もう一度キャリアの棚卸しをするつもりで時間をかけて加筆修正を行いました。
転職エージェントは、登録だけしていたリクルートエージェントを利用しました。
5月の時点では、転職の方向性を固めながら
身近にも40代で転職した人はいるし、選り好みしなければ何とかなるっしょ
と甘く考えていました。
40代転職の先輩方のブログを拝見しても、悲観的な内容ばかりでないことも気持ちを後押ししていました。
後から振り返れば「40代転職の成功事例の裏で、ブログで取り上げない多くの失敗談があるはず」、と気づくべきでした。
この時点ではまだ心の余裕度は80%ぐらいあったと記憶しています。
転職活動2ヶ月目 (2023年6月)
6月の活動
- エージェント経由で気になる求人に応募 (33社)
- スカウトサービスに登録・一次面談 (1社)
- 知人・友人に転職活動の相談
6月から転職サイトや転職エージェント経由で受けてみたいと思った会社に応募し始めました。
気になる求人に片っ端から送ったわけではありませんが、気づいたら30社以上に応募していました。
なぜなら、最初の2週間の書類通過率が0%だったからです。
書類選考に通らない、、、
もっとたくさん応募した方がいいのかな?
アドバイザー
書類選考は落ちて当たり前と思ってください。
少しでも興味がある企業があればどんどん応募しましょう!
若干腑に落ちないと思いながらアドバイスに従い応募数を増やしてみましたが、結果は変わりませんでした。職務経歴書の修正や、募集要項を熟読して応募先を厳選するなど、自分なりに対策を加えたところ、ようやく書類選考に通るようになりました。
転職サイト・エージェントの活用以外に進めていたのが、前職からの知人に積極的に連絡を取りました。
特にエレクトロニクス業界で顔の広い方に、メーカーの中途採用意欲について話を聞きました。その時は全く想像していなかったのですが、結果的にこの活動がリファラルのような形に繋がり、奇跡の転職をもたらすことになりました。 (長くなるので、別の機会にお話しします)
また、メーカーを定年退職されて人材コンサルタントに転職された方にも連絡を取り、教えを請いました。その方から「スカウトも活用すべき」とのアドバイスを頂き、早速ビズリーチに登録しました。
皆さんご存じのビズリーチですが、ハイクラス求人中心のイメージがあるのと、初回登録に審査があるので、最初は敬遠していました。
ビズリーチの審査を通過して登録完了後まもあく面談確約のスカウト(プラチナスカウト)が入り、オンライン面接を受けました。ただし、お互いが求めているものが合致しなかったので、次の選考に進みませんでした。
この頃は活動の幅を広げても進展がない状況に焦り始め、心の余裕度は6月に一気に50%まで下がりました。
転職活動3ヶ月目 (2023年7月)
7月に入ってからようやく成果が出始め、一次面接を2社受けました。
7月の活動
- 一次面接を受ける(2社)
- 転職エージェントの追加登録・応募
7月にオンライン形式の一次面接を受けた会社はベンチャーのコンサル会社で、応募した時は敷居が高いように感じていました。そのせいか、あまりの緊張で質問に対して頓珍漢な答えをしてしまい、確実に落ちたと思っていました。
ところが、人事担当者に「もう一度チャンスをあげよう(想像)」と思われたのか、何とか一次面接を通過していました。
ただし、喜びも束の間、二次面接の日程確定後に「二次面接の実施を保留したい」とエージェントを介して連絡がありました。
転職エージェントに理由を確認すると
アドバイザー
私よりも前に最終面接が終わった応募者に内定を出すので、その方が内定辞退したら選考を再開するかもしれないです。
と補欠合格のような状況だと教えてもらいました。
中途採用は採用人数も限られるので、募集を開始してから時間が経過しているとそういう事態が起こり得ることを初めて知りました。
この段階で転職活動が長期化することを見越して、転職サイトから5社ほど応募先をピックアップし、エージェントも2社(エンエージェント、クイック)追加登録しました。
一次面接を受けたもう1社は、前職でも付き合いがあったメーカーの企画職で、知人から中途採用を募集しているとの紹介を受けて自主応募しました。こちらは前職の経験を評価して頂いたのか、一次面接を通過できました。
転職活動4ヶ月目 (2023年8月)
8月の活動
- 適性検査の受検(4社)
- 二次面接を受ける(2社)
8月上旬は適性検査を集中的に受検していました。適性検査には性格検査と能力検査がありますが、面接まで進んだ全ての企業で最低でも性格検査を受ける必要がありました。
私が受けたのは、リクルート社が提供する中途採用者向けの適性検査「SPI3-G」が多かったです。
ちなみに性格検査は直近で受けた受検結果を企業間で流用できると知らずに、同じSPI3-Gの試験を何度も受けて非効率な動きをしていました。
適性検査は原則オンラインで受検ができます。ただし、オンライン受検を認める場合、不正防止の観点から受検中にオンライン上で監督者を付けることを条件としている会社もありました。このオンライン監視の中に開始前に室内360度をカメラで映すといった項目があり、私は他人に室内を見せるのが嫌だったので、わざわざ会場受検を選んだこともありました。
なお、7月に選考を保留されていたコンサル会社は、前の応募者の内定辞退があったのか選考が再開され、お盆明けに二次面接を受けることができました。
その代わりなのか、7月に追加応募した中で1社だけ書類選考・適性検査を通過できたインフラ系の会社がありましたが、一次面接当日に企業の採用担当者の急病により延期されてしまいました。
面接まで辿り着く会社が少ない中で、先月から引き続き企業に振り回されてます。(わざわざ担当者に時間を割いてもらっているので恐れ多いのですが、、)
応募活動に関しては、求人は見ていましたが、今から応募しても選考中の企業の結果が出るタイミングと合わないのは明白だったので、希望条件に完全に合致しない限り応募を控えていました。
この時期には仕事も一段落していたので、面接準備と面接以外にはやることがなくなってしまいました。
考える時間が多いほど不安は募ってくるもので、今受けている面接に全滅したら
年内に再就職できないかもしれない
と意気消沈していました。
8月が最もメンタル的に厳しく、心の余裕度は20%前後をさまよっていました。
転職活動5ヶ月目 (2023年9月)
9月の活動
- 最終面接を受ける (1社)
- 一次面接を受ける(1社)
- 条件面談を受ける(2社)
- 入社承諾書にサイン
9月に入ってすぐに転職活動に大きな変化がありました。というのは、8月に二次面接を受けたベンチャーコンサルから最終面接をスキップして内定の連絡を頂いたからです。面接のスキップなんてパターン珍しいと思いましたが、二次面接で採用の意向が固まったということで時間がもったいないとのことでした。
二次面接を通過したもう1社のメーカーの企画職は、私の条件に合致する本命企業でした。9月上旬に最終面接が控えていましたが、面接前にベンチャーコンサルから内定が出たので、ひとまず安心しました。
ただし、もう1社の最終面接を受けたあとから結果が出るまでは、せっかくの気分が下がってしまいました。
メーカーの最終面接は、今回の転職活動を通じて初めてオフラインの面接でしたが、ここでも緊張していたのか上手く答えられない質問があり、合格した自信は持てませんでした。
最終面接の結果は翌週中に通知すると聞いたので、ベンチャーコンサルの回答期限も延ばしてもらっていたのですが、当該週の金曜になっても面接結果の連絡がありません。
最終面接の結果連絡がこない。
こっちから結果を問い合わせていいものか、、
電話で選考結果を確認するのは失礼にあたると思いながら背に腹は代えられず、散々迷った末に金曜午後に人事担当者に聞いてみることにしました。
そうしたら、快く対応して頂き、しかも
「書類の準備が遅くなり連絡ができていませんでしたが、合格しています」
と口頭で内定を教えて頂くことができました。
もっと早く言ってよ~
電話中に心の中で叫んでいました。この電話で条件面談の日程調整も行い、翌週に条件を確認後入社承諾書にサインして転職活動が終わりました。
9月の心の余裕度は、90%(内定後)⇒40%(最終面接結果待ち)⇒100%(条件面談後)と変動の激しい1ヶ月を過ごしました。
転職活動期間
5月半ばに転職活動を始めて内定をもらえたのが9月半ばでしたので、丸4カ月転職活動に明け暮れてきました。
転職エージェントと最初に電話面談をした時に、40代の転職活動は短く見積もっても3カ月前後の期間が必要と聞きました。
- 転職準備~応募:1ヶ月
- 書類選考~面接:1ヶ月~1ヶ月半
- 内定~入社 :半月~数ヶ月
40代の転職活動が長期化しやすい一番の理由は、40代以上を対象とした求人が少なく見分けがつきにくい点だと思います。探すだけで時間がかかる上、仮に40代以上を対象とした求人と明記されていても、少ない求人に応募者が殺到するので、競争倍率が激しくなります。
私自身の体験を通じて感じたのは、自分の市場価値を正しく把握していないと書類選考に通らず、長期化しやすいと思いました。誰しも転職時に譲れない条件はあると思いますが、転職に対する理想とのギャップをなくすことで、長期化を極力防ぐことができると思います。
転職活動の振り返り
私はこれまでまともな転職活動をしたことがなく、今回初めて本格的に動きました。こうして振り返ると、転職活動期間中によく心が折れずに活動できたと自分を褒めたくなります。
もちろん、家族や知人の協力があったことには言うまでもありません。本当に感謝が尽きないです。
私自身が40代の転職活動を経て体験したのは、
- 40代の転職は自分自身の市場価値を把握して動く
- 正攻法に固執せず、リファラルなど自分でも動けることはやっておく
- 自分を評価してくれる会社は必ずある、あとはマッチング精度の問題
ということです。
また、自分でスキルや経験がないと思っている方でも、約20年の社会人経験がある40代でスキルがない人はいないということです。
人から評価されにくい、地味な経歴であったとしても貴方を評価してくれる会社は必ずあります。自分の市場価値を把握した上で職務経歴書や面接で披露していけば、40代の転職も決して不可能ではありません。特に40代前半の方であれば、私のようにまだまだ勝負が可能です。
長くなってきたので、本日はここまでです。
来週以降も引き続き転職活動の振り返りを行いますので、何かしら参考になれば幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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