みなさん、こんにちは。
みなさんが初めて転職活動を始めたのはいつ頃でしょうか?
私は30代までは転職サイトを眺めたり転職診断をしただけで、初めて本格的に転職活動をしたのは40歳を過ぎてからでした。
40代で初めて転職活動する場合、どの転職サイトに登録すればいいか判断できず、悩むうちに活動を先送りにしてしまう方も多いかと思います。
また、20代〜30代の頃に転職経験があっても、40歳を超えて転職市場の変化に戸惑う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
転職支援サービスの選択は転職活動の成果に大きな影響を及ぼします。
今日は私が利用した転職支援サービスの紹介と、失敗しない選び方について解説していきます。
転職支援サービスを探す前に
転職支援サービスの選択で失敗しないためには、まず自分の転職の方向性(希望する業界や職種)を決めておく必要があります。
なぜなら、転職支援サービスには、雇用形態(正社員/派遣・アルバイト)や企業分類(外資/内資)、業界や職種によって強みを持っている会社が多いからです。
特定業界(IT、自動車、医療・製薬、不動産など)や外資系企業に絞って転職したい場合、正しい転職支援サービスを選ばないと失敗する可能性が高まってしまいます。
希望条件が固まったら、自分の転職スタイルに合った転職支援サービスを選びます。転職スタイルとはすぐに転職したいのか、いい条件があれば検討したいのか、ハイクラス求人限定で探すのか、などを指します。
転職活動の目標や時間軸は人それぞれですので、やみくもに登録するのではなく、自分のスタイルに合わせて転職支援サービスを選ぶようにしましょう。
転職支援サービスの種類
転職支援サービスについてご存じの点も多いと思いますが、最近は複合的なサイトやサービスも増えてきていますので、いったんここで整理をします。
1. 転職サイト型
転職サイトとは、インターネットなどで求人を掲載しているサービスです。一般的に、さまざまな業界・職種の求人が数多く掲載されており、求職者自身で人材を募集している企業を検索・選択し、希望や条件に合う企業に直接応募することができます。
引用:リクルートエージェント 転職成功ガイドより
転職サイトについては皆さんご存じだと思うので簡単に触れるだけにします。
総合転職サイトとしてリクナビ、マイナビ転職、dodaなどがよく知られていて、全方位的に求人情報をカバーしています。
転職サイトには大手でなくても、業界や職種、年齢などの特定の条件に強い転職サイトもあります。
2. 転職エージェント型
転職エージェントとは、転職支援のプロであるキャリアアドバイザーが、企業と求職者の間に立ち、希望や条件、将来的な目標などをもとに、最適な求人を紹介し、選考対策や企業との日程調整などを行うことで転職活動をサポートするサービスです。利用は無料です。
引用:リクルートエージェント 転職成功ガイドより
そもそもの話として、転職エージェントは活用すべきか?という疑問をお持ちの方がいらっしゃるかと思います。
個人的にはすぐに転職をしたい場合、転職エージェントの活用は必須だと思っています。求職者は転職エージェントを無料で利用できるので、メリットが多すぎて議論の余地はないと思っています。
転職希望者が無料で利用できるのは、転職に成功した時に企業から採用者の年収の数十パーセントの成功報酬を受け取ることができるからです。そのため、転職エージェント型のサービスは、成功報酬が高くなるミドル~ハイクラスの求人が多いのが特徴になります。
3. スカウトサービス型
転職における「スカウト」とは、転職希望者がスキルや職務経歴や希望条件を掲載しておくと、企業やヘッドハンターからメールが届き選考に進む形式を指します。
スカウト機能自体は大手の転職サイトでも導入されていますが、その中でスカウトをメインとしている転職支援サービスを「スカウトサービス型」と分類しました。
「ビズリーチ」に代表されるように、ここ10年ほどでスカウトサービスに特化した転職支援サービスが急成長しています。
スカウトサービス型の特徴としては、スカウトメールから意外なマッチングが生まれることがある点かと思います。また、転職エージェントと同様にハイクラス人材の求人が多い傾向にあります。
利用したサービスと評価
続いて、実際に利用した転職支援サービスを特徴や個人的な評価を交えて紹介します。
1. enミドルの転職
項目 | 概要・評価 |
---|---|
サービス種類 | 転職サイト |
運営会社 | エン・ジャパン |
登録理由 | 40代対象の求人が豊富なイメージを持っていたから |
利用頻度 | 毎日閲覧し興味のある求人に応募 |
良かった点 | 多数の人材紹介者を通じて非公開求人の案件が豊富だった |
悪かった点 | 応募には大抵転職エージェントとやり取りが必要になるので時間がかかる |
個人評価 |
私が今回利用した転職サイトはenミドルの転職(以下、ミドルの転職)でした。30代はリクナビNEXTに登録していましたが、ターゲット年齢層が合わなくなったので、40代転職に強いサイトを探して辿り着きました。
ミドルの転職の特徴は、企業が出す求人に転職者自身が応募する場合と、転職エージェントを選んでサポートを受けるパターンの2つがあります。
ミドルの転職は条件に合致する会社が多く、使い勝手もよかったです。ただし、転職エージェントを通じて応募する形式だと、転職サイト上でのエントリーからエージェントとの電話面談、その後に応募する形が多かったので選考に時間がかかる印象を持ちました。
ハローワーク
公共の職業紹介機関であるハローワークも登録だけしましたが、積極的に利用しませんでした。
基本的にハローワークだけで募集している企業は、人材獲得のコストを抑えたい企業が利用しているイメージを持っています(偏見でしたらすみません)。したがって人材獲得に対する考え方が古い印象があり、そのような会社は私に合っていないと考えたので、利用の優先度は下がりました。
書類選考に落ちまくっていた時に一度閲覧だけしましたが、応募したい企業が見当たらず、それ以降閲覧することもなくなりました。
2. リクルートエージェント
項目 | 概要・評価 |
---|---|
サービス種類 | 転職エージェント |
運営会社 | 株式会社リクルート |
登録理由 | 元々登録だけしていた |
利用頻度 | 毎日閲覧し興味のある求人に応募 |
良かった点 | 担当キャリアアドバイザーが内定まで親身に相談に乗ってもらえた 不在の時もアシスタントか代理の方が連絡をくれる |
悪かった点 | 「応募歓迎メール」や企業とのマッチングが成立しても書類選考が通らなかった点 |
個人評価 |
リクルートエージェントは私がメインで利用していた転職支援サービスです。
初回の電話面談は正直頼りない印象を持ったのですが、それは私の意思や希望がはっきり伝わっていなかったからかと思います。選考の都度相談うちに頼りにするようになりました。途中からリクルートエージェント経由で転職する可能性が低くなった後でも、親切に対応して頂いたのもありがたかったです。
あえて悪かった点を挙げるならば、一人のキャリアアドバイザーが抱えている求職者が多いせいか、メールのレスポンスが遅い時があったり、電話面談の日程がピンポイントでしか組めなかった(準備期間が短い)点ぐらいでした。
それでも転職活動を通じて信頼できるキャリアコンサルタントと出会えたことから、評価は高くなりました。
3. エンエージェント
項目 | 概要・評価 |
---|---|
サービス種類 | 転職エージェント |
運営会社 | エン・ジャパン |
登録理由 | en ミドルの転職から登録 |
利用頻度 | 書類選考を通過した1社のみ |
良かった点 | 企業への連絡、私への連絡どちらも迅速な対応だった |
悪かった点 | 紹介可能な求人数が少なかった、業界が合わなかった |
個人評価 |
エンエージェントはミドルの転職を通じて応募した時に登録しました。連絡が迅速でかつ端的に説明してくれるので、時間をかけることなく選考を進めることができました。最終的には一次面接後に辞退したのですが、優秀なキャリアコンサルタントだったと思います。
ただし、他の求人の紹介などが一切なかったことを考えると、専属のキャリアコンサルタントとして付いていたわけでなく、企業の担当者だったのではないかと思います。(コンサルタントに確認したわけではないので間違っているかもしれません)
4. クイック
項目 | 概要・評価 |
---|---|
サービス種類 | 転職エージェント |
運営会社 | 株式会社クイック |
登録理由 | en ミドルの転職から登録 |
利用頻度 | 求人を紹介してもらうため一度だけ利用 |
良かった点 | 特になし |
悪かった点 | 担当エージェントが頼りなかった |
個人評価 |
株式会社クイックは転職活動2か月目に応募した際に担当が付きました。製造業に強い会社という触れ込みでしたが、担当に付いたコンサルタントが入社2~3年目の若い方で、電話面談で相談する求人資料が電話の3分前に届くなど信用できない点が随所に見られました。
私からの問い合わせメールの返信が夜遅くに来たりしていたので、過剰な業務負荷でいっぱいいっぱいだったかもしれません。無料で利用しているので物を言える立場ではないですが、最終的には初回に連絡した企業にすら書類を送っていないことが判明し、退会しました。
会社としての良し悪しは別にあると思いますが、コンサルタントの評価も会社の評価に繋がると考え、あえて低く設定させて頂きました。
5. ビズリーチ
項目 | 概要・評価 |
---|---|
サービス種類 | スカウトサービス |
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
登録理由 | キャリア相談をした知人から登録を勧められた |
利用頻度 | 毎日閲覧・スカウトで面談 |
良かった点 | 面談確約のスカウトによって面接慣れすることができた |
悪かった点 | 不要なヘッドハンターからの連絡(スカウト)が多い 無料の利用期間が限られるため、長期の転職活動には不向き |
個人評価 |
ビズリーチも含めたスカウトサービスは、ハイクラス向けのサービスのイメージが強く、転職活動を始めた時点では登録していませんでした。知人から勧められて登録しましたが、転職サイトや転職エージェントと比較すると利用頻度は少なかったです。
スカウトの中には企業から届いた面談確約のスカウトもありましたが、ほとんどが私の希望業界と関係ないヘッドハンターからの連絡が占めていました。
ビズリーチには求人掲載もありますが、転職サイトや転職エージェントが紹介する求人との重複が多く、応募することはありませんでした。
ビズリーチに関しては、CMの宣伝文句のように「自分の市場価値を知る」という点では有用でしたが、すぐに転職したい人にとって即効性があるかというと疑問が残ります。
とりあえず登録してたまに利用しようと思っても、有料会員(プレミアムステージ)でないとスカウトメッセージを閲覧できないなど、転職希望者向けに優しいサービスではないように感じました。
ということでビズリーチの評価は、転職上級者向けではないかと考えます(それでも採用企業側からの評価は高いかと推察します)。
私がハイクラス人材ではなかった点、私が使いこなせなかった点も考慮すると評価が難しいので、中庸な評価に留めました。
最も有用なのは転職エージェント
転職支援サービスを一通り利用して、最も有用だと感じたのが転職エージェントです。
転職エージェントを活用するメリットは色々な媒体で載っていますが、個人的に感じたのは以下の点です。
- 自分の考えをぶつけて整理する壁打ちの役割をしてくれて助かった
- 面接のフィードバックを受けることで、自分のどこが評価されているのか明確になった
- 自社で紹介した求人以外の相談にも乗ってくれた
大手の転職エージェントを利用して気づいたのは、非公開求人を含め抱えている求人にどこも差がなかったということです。また、WebサイトやスマホアプリのUIや使い勝手なども、極端な差はないように感じました。
その分、リクルートはよい、dodaはよくないという話でなく、担当のキャリアコンサルタント次第の部分が強くなります。
転職エージェントを利用する上で気を付ける点は、自分自身で転職の軸を持っていないと、成約目的のコンサルタントに急がされる恐れがあります。自分に合わない求人はNoと言える芯の強さが必要です。
また、転職エージェントと合わないと思ったら担当者の変更も可能ですので、我慢せずに申し出るようにした方が自分のためになります。
転職は人生を左右する重大な決断になるので、慎重に選んで頂くことをお勧めします。
まとめ
失敗しない転職支援サービスの選び方について、要点を整理すると下記の3点となります。
- 転職支援サービスを選ぶ前に、転職に対する軸を持とう
- 能動的に動くなら転職エージェント、待ちの姿勢なら転職サイト・スカウトを中心に活動すべき
- 転職を急ぐ方は、信頼できる転職エージェントを一人見つけよう
転職支援サービスのHPには、複数のサービスを併用しようというアドバイスが載っていると思います。転職サイトと転職エージェントのように種類の異なるサービスを併用したり、大手転職サイトと業界に特化した転職サイトという組み合わせを併用するのは有用だと思います。
ただし、転職エージェントは複数のキャリアコンサルタントとやり取りをしても、同じ話や進捗状況の連絡が重複するので時間を浪費することになります。そのため、メインで連絡を取るキャリアコンサルタントは一人で充分だと思います。
いずれにせよ、40代の転職は自分で考える、動くことで可能性が広がります。その時に信頼できるキャリアコンサルタントがいれば、転職の成功率はグッと高まると思います。
私事ですが、明日から新会社での勤務が始まります。一ヶ月の間心待ちにしていました。
転職の体験談は、11月以降も投稿を続けますが、入社後の研修や業務に慣れるまで作成のペースが遅くなることをご了承ください。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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